誠の華‐此処にいる幸せ‐
その日の午後、土方を裏庭に呼び出した。
「どうした…?」
「…………」
「ん?」
「あのぅ。私……私……」
「?」
「貴方の子供を妊娠しています」
「えっ!?」
「邪魔になるのはわかってます。だから私は屯所を出ていきます」
「何いってんだよ。ばか」
土方に抱き締められた。
「………?」
「嬉しいよ。ありがとう」
「産んでも……いいの…?」
「あぁ」
「………」
「俺の子供か…こんなに嬉しいなんて」
「ありがとうございます」
「俺こそ」
そんな姿を局長が覗いていた。
(お幸せにな…)