誠の華‐此処にいる幸せ‐


ぶじに宴は終わったが、幹部だけの宴会が始まった。珍しく土方も飲んでいる。


「今年ももう終わりだな」

「そうだな」

「来年も暴れるぜ。」

「止めてくれよ」

「……」


今年最後の宴会に浸っていた。

「歳と音愛ちゃんは式をあげないのかい?」


「「////!?」」


話を切り出したのは近藤だった。


「あげませんよ。そばにいられるだけで幸せです。」


「………」


このとき幹部のほとんどが羨ましがっていた。


(歳は幸せ者だな)


こうして幕を閉じた。

…………多分。


< 77 / 149 >

この作品をシェア

pagetop