誠の華‐此処にいる幸せ‐

新居新友


子供たちが一歳になると土方たち四人は新居に移ることになった。


屯所から5分ほどにある洋風の建物だ。


新しい生活が始まった。


「としさん、うわぁぁぁああぁぁガッシャンー」


「大丈夫か。音愛」

「大丈夫……」


大変だったが、ほとんど終わりかけていた頃。


音愛は一人散歩に出掛けた。


この頃わかってきたのだか音愛はオッチョコチョイなのだ。


皆との思い出を思い出す。


土方さんを鬼と呼ぶ。舞を見せた反応。あのころも楽しかった。


今変わったのは新撰組の名前と政権だけ。


武士の誠はまだいきている。



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