Dreams story
この日私は、とても焦っていた。
まだ入学して間もない大学生活で出された課題。
締め切り間近の課題がまだ半分も残っている。
自分の思い出に残っている物語を簡単に内容を説明し、感想を書くというものだ。実家から取り寄せ資料も揃えて、内容まで書いたというのに…
本が何故か手元から消えてしまった…
いや、本当にいきなり全て砂へと変わってしまった。確かにこの本は古い本ではあるけれど、さすがに風化などはしないはず。
とにかく私は、せっかく三日間かけてコツコツと半分まで仕上げた課題の本を探しに図書館や本屋を行ったりきたりしているのだが…
まったく見つかる気配がない。
「あの、『小鳥売りのうたた寝』っていう本を探しているんですけど…」
「はい、少々お待ちください」
静かな夕方の図書館にカタカタという音が響く。
「そうですね、そういった本はこの図書館には置いて無いですね」
「そう、ですか。ありがとうございます」
私はがっくりと肩をおろし図書館をあとにする。
こんなにさがしても無いなんて、絶対におかしいと疑問を持ちながら。
まだ入学して間もない大学生活で出された課題。
締め切り間近の課題がまだ半分も残っている。
自分の思い出に残っている物語を簡単に内容を説明し、感想を書くというものだ。実家から取り寄せ資料も揃えて、内容まで書いたというのに…
本が何故か手元から消えてしまった…
いや、本当にいきなり全て砂へと変わってしまった。確かにこの本は古い本ではあるけれど、さすがに風化などはしないはず。
とにかく私は、せっかく三日間かけてコツコツと半分まで仕上げた課題の本を探しに図書館や本屋を行ったりきたりしているのだが…
まったく見つかる気配がない。
「あの、『小鳥売りのうたた寝』っていう本を探しているんですけど…」
「はい、少々お待ちください」
静かな夕方の図書館にカタカタという音が響く。
「そうですね、そういった本はこの図書館には置いて無いですね」
「そう、ですか。ありがとうございます」
私はがっくりと肩をおろし図書館をあとにする。
こんなにさがしても無いなんて、絶対におかしいと疑問を持ちながら。