妄想ガールの王子様
「いや~遊んだねぇ!ハルの攻撃には参ったわ」

「そうか?お前も結構やるじゃないか」

「二人とも本気になりすぎだよ」

わたし達はひときしり海辺で遊び、今は街を歩いている。

現在6時。

まだ街は静かだったけど空にはすっかり日が昇っている。

「なあ、また三人で遊ばない?」

日野くんが自転車を押しながら言う。

「そうだな。でもお前部活は?」

「部活は午前中で終わるからさ。
午後からどう?」

「わたしはいいよ。今日はすごく楽しかったし!」

こんな風に思いっきりはしゃいだのって久しぶりだ。

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