妄想ガールの王子様
日野くんの手のひらがわたしの耳たぶに触れる。
途端にわたしは固まってしまって動けなくなる。
「日野、梨乃が困ってる」
「え?んなことないでしょ?」
日野くんは目元を細めて聞いてくる。
「あ、あの……」
「離れろって!」
春田くんが無理やりわたしから日野くんの手を引きはがす。
途端にわたしは固まってしまって動けなくなる。
「日野、梨乃が困ってる」
「え?んなことないでしょ?」
日野くんは目元を細めて聞いてくる。
「あ、あの……」
「離れろって!」
春田くんが無理やりわたしから日野くんの手を引きはがす。