妄想ガールの王子様
「……それじゃ花火はまた今度にしようか?」

「うん……」

でもその『今度』はきっと来ない。

日野くんの小さくなっていく背中を見てそう思った。

日野くんの事は好きだけど……

それは春田くんへの気持ちとは違いものだと気付いた。

日野くんが

気づかせてくれた……。

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