妄想ガールの王子様
それは一瞬の事だったけど

わたしの唇に春田くんの唇が重なって

胸に温かいものが溢れる。


「……好きだ」

たった一言だったけど。

わたしはその言葉を聞いて涙があふれた。

「わたしも……春田くんがすき」

春田くんはふっと微笑んで

「……下の名前で呼んで?」

と言ってもう一度キスした。

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