妄想ガールの王子様
黒縁メガネの意外な素顔
薄暗いボックス内。

適当に自己紹介をした後でわたし達は男子と女子に綺麗に分かれて座っていた。

バレー部の子達はカラオケを熱唱している男の子達を見て何かをささやき合っている。

「ねぇ、あの人カッコよくない?」

「わたしはあっちの人の方がいいなぁ」

「じゃあさ、思い切って一緒に歌っちゃえば?」

バレー部の3人は楽しそうに言いながら笑い合っている。

わたしはその会話に適当にあいづちを打ちながらも場の雰囲気になじめないでいた。
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