妄想ガールの王子様
「……こんなものかな」
春田くんが小さくつぶやいてカメラ顔から離した。
彼の周りの空気が緩んでさっきまでの穏やかな雰囲気に戻る。
「ね、小林さんこの場所見覚えない?」
「……?」
改めてあたりを見渡す。
この海辺は入り江になっていて近くにこんもりとした木々に囲まれた小さな島が見える。
あれ……?この場所って……
「あ……さっき図書館で見ていた写真の……!」
ワンピースに麦わら帽子をかぶった女の子の写真。
この海辺はわたしが惹かれた写真の場所だ!
「全然気づかなかった!こんな近場で撮られてたんだね」
そう思うとこの海辺がなんだか特別な場所に思えてくる。
「小林さんあの写真が気に入ってたみたいだからさ」
「それで連れてきてくれたの?」
春田くんが小さくつぶやいてカメラ顔から離した。
彼の周りの空気が緩んでさっきまでの穏やかな雰囲気に戻る。
「ね、小林さんこの場所見覚えない?」
「……?」
改めてあたりを見渡す。
この海辺は入り江になっていて近くにこんもりとした木々に囲まれた小さな島が見える。
あれ……?この場所って……
「あ……さっき図書館で見ていた写真の……!」
ワンピースに麦わら帽子をかぶった女の子の写真。
この海辺はわたしが惹かれた写真の場所だ!
「全然気づかなかった!こんな近場で撮られてたんだね」
そう思うとこの海辺がなんだか特別な場所に思えてくる。
「小林さんあの写真が気に入ってたみたいだからさ」
「それで連れてきてくれたの?」