妄想ガールの王子様
「はい、静かにしろー。まぁここは公平にくじ引きだな」
先生はあらかじめ準備していたであろうくじをドンと教卓の前に置く。
「出席番号順に一枚ずつひいていけよー」
「ねぇ草取りってマジ?」
前の席のカナが振り返る。
「ありえないよね……。
せっかくの夏休みなのにさ」
「まぁ、クラスの人数が40人だから20分の1の確率だし大丈夫でしょ♪」
隣の席の日野くんは余裕の笑みを浮かべている。
あぁ……何だか嫌な予感がする。
先生はあらかじめ準備していたであろうくじをドンと教卓の前に置く。
「出席番号順に一枚ずつひいていけよー」
「ねぇ草取りってマジ?」
前の席のカナが振り返る。
「ありえないよね……。
せっかくの夏休みなのにさ」
「まぁ、クラスの人数が40人だから20分の1の確率だし大丈夫でしょ♪」
隣の席の日野くんは余裕の笑みを浮かべている。
あぁ……何だか嫌な予感がする。