妄想ガールの王子様
「工事現場で働くお兄さん。コンビニで立ち読みしているサラリーマン」

カナは指折り数える。

「他にも、教育実習の若い先生……そして今話した図書館の人」

「さすがカナ!よく覚えてる」

わたしの話を聞き流してる風でちゃんと聞いてくれていた親友に感動した。

「みんなただすれ違っただけのイケメンなんでしょ?アンタは、そのイケメン達とあっさり仲良くなって、次に会う約束をする……」

カナはもう一口アイスコーヒーを飲む。

「そして、何回かデートして二人は付き合う。
……毎回よく同じような妄想ができるね」





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