甘い彼に満たされて
「隼実くん、どうしたの?美杏が隼実くんと勉強するっていってたから、てっきり二人でいると思ってたのに。」
さすが美杏の親友。細かいとこまでよく知ってるな。
「その事なんだけど…。美杏知らねぇ?」
「え?隼実くんのところ来てないの?」
「待ち合わせ場所でずっと待ってたんだけど、全然来なくて…。」
その一言を言うと、佐久間はとたんに顔をしかめた。
「でも、美杏っていつも約束の時間より早く来るよね…?」
佐久間の言う通りだ。