甘い彼に満たされて



美杏が待ち合わせに遅刻したことは、


今まで1度もない…。


「な、なんか心配になってきちゃった…。」


「あぁ…。ちょっと探してくるわ…。」


「ねぇ!私も一緒に行って良い?」


佐久間が懇願してくる。

何故か、


その表情には、美杏を心配する気持ちがいつになく溢れていた。


「勿論。じゃあ、行くか…。」


何だかすごく…嫌な予感がしたんだ。


美杏の笑顔が遠くなっていくような…。


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