甘い彼に満たされて




「み…あ…?」



淡い期待に震える声で名前を呼ぶ。



だが、反応はない。



『動いたのは気のせいだったのか…?』



そう思うも、期待は捨てられず、もう一度名前をよんだ。



「美杏!目ぇ覚ませ!」















ぴくり。



「…んんー…」



ふわりと柔らかい美杏の声が聞こえ。



「…ここは?」



美杏は目を覚ましたのだ。




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