時代なんて関係ないッッ!!~新選組と人間不信の現代少女~
翔空が此処にきて3週間ほどになるが、彼女は少し変わった気がする。俺の気のせいだろうか?

他人はおろか、自分のことさえ興味が無かった彼女が、、他人のことであんなに怒りという感情を剥き出しにするなんて。この変化はきっと良い変化なのだろう。感情が無いというのは、、感情を人に見せることができないというのは、、、次第に苦しくなるから。

あの、見損なったよという言葉も驚きの方がでかかったが、少し嬉しい。見損なったということは少しでも信用してくれていたということだと思うから。

翔空が眠る部屋を見つめて俺は微かに微笑んだ。


知らなかった。自分の中に知らない感情が芽生えていたことなど。
この時は、気付きもしなかった。ただ、彼女に対する想いが他の女人と違う気がした。




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