いじめる側と、いじめられる側と



俺は屋上のベンチに寝転がっていた。

今は体育の授業中だ。


……まぁ、サボりだ。


俺が寝転がっているベンチの少し離れた所に、空を見上げて座っている北島の姿を見つけた。

「北島?」

北島もこちらに気づき、顔を動かす。

「なに」

「授業中だろ、何やってんだ」

「…そっくりそのまま返すわ」

俺は、フッと鼻で笑った。

「ま、そりゃそうだわな」


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