いじめる側と、いじめられる側と
俺らに声をかけるやつは誰一人いなかった。

二度目だが、再び屋上へ戻る。

ベンチに寝転がり眠りについた。







「ん…」

ゆっくりとまぶたを開く。

目の前に、赤い夕日に照らされた黒い陰が見える。

それも間近で

(なんだ…?)

「おはよう」

その瞬間、俺はカッと目を開いた。

「きた…じま?」

「何」
< 20 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop