いじめる側と、いじめられる側と
「何でこんなとこに…?」

北島は少し間をあけ、言った。

「…気まぐれ?」

「ふーん」




「なぁ、どいてくんね?」

「あぁ、ごめんなさい」

北島がスッと俺から離れる。

「ふぁ~あ」

ベンチに寝転がったまま、あくびをしながら伸びをする。

グラ…

「うわっ」

視界が傾いていく。

ドスンッ

「ってー…」

俺はベンチの下敷きになっていた。
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