いじめる側と、いじめられる側と
重いベンチを持ち上げる。

「んだよ…」

「……っさ…」

「は?」

北島が何か言ったようだが、はっきり聞こえなかった。

「なんか言ったか?」




「……ダッサー」

「んなっ!!」

「ダサい、伸びして倒れるとかバカじゃない?どんだけマヌケなの」


「…っるせぇ」

俺がそっぽをむくと、小さな笑い声が聞こえてきた。

北島を見ると、

「アハハハハッ」

腹を押さえて、顔を真っ赤にしながら、






笑っていた
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