いじめる側と、いじめられる側と
「おまえの顔面がムカつくんだ…一発殴らせろ」

「は?」

ドスッ

渾身の一発をくらわせた。

「いってぇ…なにすんだ!」

「ギャーギャーうっさい、頭いてぇ」

アイツははいつくばりながら、

「おまえはジャイ〇ンか!」

「じゃあおまえはの〇太な」

「別にいいし、俺にはネコ型ロボットついてるし!」

「ハイハイ、じゃねー」

俺は振り向かずに言い捨て、ヒラヒラ手を振りながら屋上から出た。


扉の向こうからはまだ声が聞こえた。


(うっせぇしうぜぇし!!もう何発か殴っときゃよかった)
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