いじめる側と、いじめられる側と
腹を蹴られたときは、息ができなかった。

その時の俺は、地上に出された魚みたいに口をパクパクしていただろう。



シネ


コロシテヤル


いつかこの手で


こんなことを、毎日ように呟いては拳を握りしめていた。









でも、できない。


そんな勇気は、これっぽっちもなかった。


無理だ




人殺しなんて
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