キミへの思い
プロローグ
「………??」
朝、眠いなかゆっくり体を起こし時計を見て絶叫する桜。
「やばいっ!!」
「…あと20分で入学式に遅刻するっ!」
ドタバタしながら慌てて制服を着るため家の中を走り回る桜は、今日から地元の高校に入学する一年生である。
「いってきまーす!」
一人暮らしの家に元気な声が響いた。
「急がなくちゃっ!」
すでに桜花高校の入学式まで残り10分を切っている。
桜は全力で学校まで走った。
「……っ」
「ギリギリセーフ!」
なんとか9時前に学校に着いた桜。
「いいから早く体育館に行けっ!」
門の方からガッチリ体型の熱血教師?が桜に叫んだ。