キミへの思い

「……ビクッ!?」
「あっ、はーい。すいませーん!」

後ろを振り返りながら立ち止まり、前を向きなおしながら走り出す桜。
突然、目の前に壁が立ちはだかり、大きな背中にぶつかる。

ドカッ

「……!?」
「いたっ!」

顔面を大きな背中にぶつける桜。
前に居た大きな男の子が振り返る。


「………」
「すっ、すいませんっ!」

ガバッと素早く謝る桜。


「怪我はありませんか?」
「………」

今にも泣き出しそうな目で恐る恐る男の子の目を見る桜。

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