【完・短編】好きだよ、祥ちゃん。



私は手に持ってたプリントを祥ちゃん目掛けて投げた。





バサバサバサと音をたてながら一斉に散らばるプリント。






『ちょっ、バカお前!!何投げてんだよ!!』






「ふん!そんなにプリントが大切なら人に任せず自分で配ったら良いでしょ!」




ちょっと怒ったような言い方をした私に祥ちゃんは、また。




意地悪そうに笑うんだ。




そして





『あ、里桜。お前、プリントに妬いてるな?』




見事に私の心を言い当てるんだ。






「バカじゃないの!?」






一気に赤く染まる頬。




これじゃ、そうですって言ってるようなものじゃん。






「ねぇ……祥ちゃん?」










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