【完・短編】好きだよ、祥ちゃん。



『んー?』




祥ちゃんは散らばったプリントを集めながら返事をする。






「好きだよ……」







『……知ってる』






「はは……だよね」







毎日のように言ってるもんね、私。






私たちの間に一気に気まずい雰囲気が流れる。







暫く続いた沈黙。






その沈黙を破ったのは……







『どうして……俺なんだ?』






祥ちゃんの方だった。





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