【完・短編】好きだよ、祥ちゃん。
好きだよ、祥ちゃん。



結局昨日は、あのまま泣き続けた。





4時間目が終わった頃、悠生が鞄を持って来てくれて、そのまま早退した。






学校、行きたくない。





でも、そんなことお母さんが許してくれない。






トボトボ歩いていたら






『里桜ー、一緒に行こうぜ』







悠生が声をかけてきた。







良いよなんて言ってないのに勝手に私の隣を歩く悠生。





だからと言って何か話すわけでもない。






でも、私には何だか心地よかった。





誰かが傍にいてくれる。





そんな安心感がただ、ただ、大きかった。









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