彼の者、魔王と云ったそうな
其の者、懐かしく思いて
*
「アイテテテ……」
「お前もタフだね。こんなエグい傷、よく耐えれたもんだ」
雑木林から庵へと帰ってきた縁を待っていたのは、袴に身をつつみ偉そうな態度をとる道吉だった。
「わざわざ俺が手当てしてやってるんだ。まったく、俺にこんなことさせるなんてな」
「いや、道ちゃんが勝手にやっ……アイデデデデデッ!」
どぱぁっと適当に消毒液をかける道吉。あの、これって本当に手当てですか?まさか何かの罰ゲーム?
「アイテテテ……」
「お前もタフだね。こんなエグい傷、よく耐えれたもんだ」
雑木林から庵へと帰ってきた縁を待っていたのは、袴に身をつつみ偉そうな態度をとる道吉だった。
「わざわざ俺が手当てしてやってるんだ。まったく、俺にこんなことさせるなんてな」
「いや、道ちゃんが勝手にやっ……アイデデデデデッ!」
どぱぁっと適当に消毒液をかける道吉。あの、これって本当に手当てですか?まさか何かの罰ゲーム?