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「こんな言い方ずるいか。みつば、」
「ん?」
「手紙の最後の問題の答え、なんだと思った?」
電話越しの声が少し緊張している気がして、私も思わず唾をのむ。
問題と聞いて、手元にあるメモ用紙を見る。最後の問題の答えを私は答える。
「クローバー、じゃないの?」
「それだと数字にならないだろ、」
少しだけ笑って、れんちゃんは続ける。
「だからクローバーじゃないんだ」
「うん? だから、クローバーの日本語で三つ葉にしたんだけど、ちがう?」
「やっぱ、そんだけしか読み取れないよな、」
少し残念そうなれんちゃんが何故か深呼吸した。