また あした



ボーっとしてると、つい美波のことを考えてしまう。



「んーー...」


「どうした?」


え、先輩?!


来るの早くない?


てか、なにが?


聞きたかったけど、しゃべる気にならない。


気まずい空気があたしたちを取り囲む。


沈黙が続く中、男といるという恐怖と、手足の震えを誤魔化そうと、ティラミスを口にほお張る。


と、先輩が口をひらいた。

















< 32 / 82 >

この作品をシェア

pagetop