また あした
あっという間に過ぎてゆく時間。
卒業式が終わり、あたしは、音楽部で集まったあと、校舎前まで走った。
「みーあーさーーん」
ん?
あたし、呼ばれた?
「どこみてんのー?こっちだよー」
声のする方に目線をやると、そこにいたのは、友崎 綾夏だった。
綾夏は、女子にも男子にも人気が高い。
いつもニコニコしてて、元気いっぱいの女の子。
でも、裏では、いじめや、陰口を言ったり、噂では不良グループと絡んでいるとか。
あたしと同じクラスなんだけど、4月に少し話しただけ。
あたし、ああいう人達のグループには関わりたくないし?
「なにつったってんのー?」
「え、あ……」
綾夏はあたしのそばによって来て、耳打ちした。
「椿先輩はあたしのものなんだから。」