また あした
「美愛?」
「わぁっっっ」
な、なんだ。
先輩か、びっくりしたぁ。
「お前、驚きすぎ。てか顔赤い」
は、はぁ?!
「あ、赤くないし……!!」
「はいはい。行くぞ」
あたしは、先輩の横にならんで、歩き出した。
まだ、間は結構空いてるけど、ならべるぐらい近づけるようになったんだ。
って、あれ?
さっき、普通に会話できてたよね。
あたし、男子と普通に会話できた?!
ほんの少しだったけど、一歩前進できた!
「何にやけてんの?」
………?!
あたし、にやけてた?!
うぅ……。
ポッと顔が赤くなったのが自分でもわかった。
それを隠すように下を向く。