また あした
「ならよ、俺の顔見て言え」
そう言っただけで、美愛は目を真ん丸にする。
「い、いや。無理だし...!」
「なんで?」
「.........」
まぁ、答えられるはずもなく、美愛は下唇をかみしめた。
ただ、ここまでくると俺も心配になってきて、眉をひそめた。
美愛の顔見たいな、そう場違いなことも思った。
心配、欲求。もちろん欲求が勝ってる。
いつの間にか、俺の右手は動いてて。
美愛の前髪を上げた。
「ちょ、やめ......!」
今日、一日中顔を真っ赤にしてた美愛。
だけど、それ以上真っ赤に染まっていた、見事に。