また あした




Side美愛



先輩が部屋を出て行ったあと、全身の力がスーッと抜けていった。


何も考えることができない。

いや、考えたくないだけかもしれない。


それなのに涙がぽろぽろと零れ落ちる。

覆うように右腕で目を隠し、泣き続けた。



わけもわからず、ただ泣き続けることしかできなかった。































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