スキというキモチのカタチ。

彬の変化。

いつもの週末なら、自宅にこのはが遊びに来るはず。


誰も居ないのは淋しいだろうかと思い、友人と飲んで帰る事をメールする。


すぐに返されるメール。



＜美来ちゃんと飲んでるよ＞



そう書いてあった。
ホッとしたものの、帰り道が心配になる。



「何かあったのか？」



高橋にそう問われると珍しく素直にキモチを吐露する。


「いや、このはがさ、友達と飲んでるらしいんだ。
帰り道が心配になっただけだよ。
あいつおっちょこちょいだからさ。」


ふふっと高橋が笑った。


「何だよ。」


「いや、彼女じゃないだの結婚なんてあり得ないだの言ってる割には気にしてるんだなと思って。」



「保護者みたいなもんだからな、俺は。」

「過保護にし過ぎると彼女の幸せを奪う事になり兼ねないぞ。」




間髪いれずにそう言われてハッとする。



そうか。
そういう心配をしていたら、誰かと付き合う事になっても言い出しにくいだろうし余計なお世話、ということかもしれない。



でも。



ほっとけないのだ。



この感情はなんなんだろう。




＜迎えに行く。＞


気がついたらそう返事をしていた。

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