君ノキオク。
みんなにお茶を渡してから
椅子に座った。
これから、長くなるであろう話しをするために
お茶を一口飲んだ。
「コクッ…さぁ、どこから話すかしら…。」
『最初からでいぃんしゃない?』
『え、父さん知ってるの?』
「結婚する前に話したからね」
亮介は、ずりぃ~…とか言って項垂れた。
「あ、この話しをするなら写真が必要ね。ちょっと待っててね?」
私は、そう言って自室に戻った。
そして、自室の本棚の一番上にある
〔藍×祐介~ずっと一緒Love~〕と
書いてあるアルバムを出した。
また、リビングへ戻った。
そこには、少し話していた二人の姿。
「なに話してたの?」
『あ、藍。これは、男と男の秘密ですから、ねっ?亮介。』
『おうっ!いくら母さんでも、秘密だっ♪』
そう言ってニコニコしてる二人を見て
羨ましいのか嬉しいのか
よくわからない感情が出た。
『てか、それより…そのアルバム、なに?』
「あ、これ?これは、祐介と私の思い出のアルバムよ。」
『あ、これのことだったんですね?写真って。』
恭一朗には、話しと一緒にアルバムも見せていたから
懐かしそうに微笑んだ。
そして、テーブルの三人の真ん中にアルバムを置いてから
私は、口を開いた。