サンドリヨンは微笑まない
ウソは吐けない
遼の家に行くかどうか悩んで、眠った。
二度寝出来る喜びを味わって時計を見ると、もうお昼時。
勉強、しようかな。
夏休みの課題を終わらせないと、二学期にまた学校へ行くの嫌になりそうだし。
考えながらも体はベッドから離れない。
兎に角着替えよう、と寝間着から着替えて伸びをしているとチャイムが鳴った。
家に人が来るなんて久しぶり。
岸田さんが監視に来たりして。もしかして平井さんかもしれない。
扉を開けてから、レンズを覗いて確認すれば良かったと後悔。
「…おはようございます」
「もうこんにちはの時間だけど」