サンドリヨンは微笑まない

後から来る怒りってやつか…!

それはそれでとてつもなく怖いのだけど。


「き、今日は本当に…遅れてしまって申し訳…」

「ああ、もういい、それは」


本当? 本当の本当?

明日高いチョコレートを持って行かなくても大丈夫ですか…!

じゃあこの手が離されないのはどうしてだろう。


「メアド、教えて」

「あ、うん」

「あとさ、」


赤外線通信。

この線が情報を向こうに伝えて、こっちにも伝わる。


「うん?」

「諦めた方が良い」


きょとんとする。



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