サンドリヨンは微笑まない
あたしの周りは、人だけじゃなくて環境も変わり始めている。
出席番号だと伊月さんはあたしの後ろ。前にふ二人女子が居て、男子の列は女子の列の後ろにある。
誰かが話し始めると、また誰かも話し始める。
「これ、文化祭の原案だって。前にまわして」
「はーい。うわ、これ本当に通るの? 流石にこれハネられたらヤバいよね」
隣のクラスの女子が紙を回している。
ステージの上では生徒指導の先生が夏休みに補導された子の話とか、二学期の服装のことを話している。
…文化祭?
「うちのクラスの出し物って何?」