サンドリヨンは微笑まない

あの情報を沢山取り入れて、カラフルなメールを送ってきてくれる芦花ちゃんからは想像もつかないというか。

こうして冷静沈着な伊月さんから芦花ちゃんそ想像もつかない。

ああ、でもうちもそうだ。

頭の良いお姉ちゃんに、頭の悪いあたし。

姉妹だなんて思えないと、よく前に親戚の人い言われていた。

学力は生まれ持ってるものじゃないって、屁理屈をこねながら結局あたしは高校まで碌に勉強せずに来て。

今に至るんだから、人生って思いがけないことの連続だよね。


「あ、伊月さん。メアド教えて!」

「声が大きい」


周りの目がこっちに向いていた。



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