サンドリヨンは微笑まない
空き教室が見つかって占拠する。
「網島さんからメールしてあげなよ。あいつ、私にはメールくるよって言ったら、えーって不満そうな顔してたよ」
という伊月さんからの意見でメールを送った。
「伊月さんが入院してる間はほとんど学校で会ってたから、別にメールする用事もないよ?」
「確かにね」
「小野寺くんと伊月さんはどんなメールするの?」
頬杖をついていた伊月さんが視線をこっちに向ける。
「課題の範囲とか。試験内容とか、提出日とか」
おお。