サンドリヨンは微笑まない



と、のぞみさんのことについてあやふやなまま、仕事と学校の両方が進んでいった。


「え、やった!」


驚いたことに、却ってきた試験結果に赤点はなかった。

しかも、数学が学年でトップ10に入ってる…!

嬉しくて、震えてると小野寺くんにケラケラ笑われた。


「小野寺は今回赤点無いの?」

「お言葉ですけど伊月さん、前回もないですけど!」

「追試の先生が寂しがるよ?」

「一回しか受けてねーもんよ」


ということは、小野寺くん初っ端の試験で追試だったんだ…。

推測は当たったらしく、伊月さんはクスクス笑っていた。



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