サンドリヨンは微笑まない
スナオサは欠かせない
サンタさんは、赤点なしの成績表をあたしにプレゼントしてくれた。
ガッツポーズをして小野寺くんたちと別れた。
次会うのは、お正月明けになる。
あたしは多分実家に帰ることもないから、この街で年を越す。
二度目の年越し。
今年こそはきちんと年越しそばを茹でて食べながら紅白を…!
「…え?」
見上げた先にハイツの二階。
あれは確かにあたしの部屋の前。
柵に寄りかかって呆れた顔が、こっちを向いている。
回れ右。
サンタさん、あたしはそんなの欲しいと願った覚えはありません。