サンドリヨンは微笑まない
スノードロップ、モデル、ホタル。
その言葉で検索する日が来るとは。
「…う、わ」
「どうしたの?」
「なんでもない。怖い画像」
すぐに電源を落として、鞄に放り込んで後部座席へ鞄ごと投げた。
それから靴を脱いで膝を抱く。
「そんなに怖かったの? ちょっと、大丈夫?」
「…うん」
「ホタル?」
「遼に好きだって言われた」
「は!?」
車が急停止して、シートベルトがお腹に食い込む。ぐえっと、口からカエルが出てきたかと思った。
それから背中にシートの感触。