サンドリヨンは微笑まない

その後、芦花ちゃんと駅まで歩いて別れた。

伊月さんに明日自慢しちゃおう。そして遊びに誘わなきゃ。
小野寺くんも。

空を見上げたけれど、星は見えなかった。今、世界で何万人が同じ空を見上げているんだろう。


「そうだ、」


遼にも言わないといけないことがある。

ファッションショーが終わったら、絶対言う。

心にそれを決めて、家へ帰った。




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