サンドリヨンは微笑まない
ホシは消えない




正直、ショーの前の日はあまり眠れなかった。


「すぐに眠れるように一緒に眠ろ。ずっと勉強の話してくれたらつまんなくてすぐに眠れると思う!」

「は? 嫌だ」

「酷い、非協力的!」

「はいはい、おやすみ」


遼の非協力的な態度の所為だ、絶対。

岸田さんの運転に酔ったことなんてないのに、会場に行くまで気持ち悪くなって胸に何かがつかえている感じ。


「なんか薬買ってこようか?」

「いえ、なんか緊張も手伝って良い感じになってます」

「言ってることがめちゃくちゃだって、分かってる?」



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