サンドリヨンは微笑まない
これは酒匂さんからの情報。
「ちょっと、ぼーっとしてないでよね」
キッと睨まれた。確かに結構嫌味を言われるけれど、それを除けば優秀なモデル。
「あ、はい」
「てゆーか後ろのリボン解けてるし! ちゃんとしてきてよね、ヨツカイさんの日本進出の大事な舞台なんだから」
更に睨まれた。ふわふわとした気持ちでスタイリストさんにそれを直してもらって、モデルスタッフ、そしてヨツカイさんが集まるホールへ行く。
「今日はみんな、楽しんでいきましょう」
「はい!」
「私は、素敵なあなた達に自分の作ったものを着てくれて、とても嬉しいです」