サンドリヨンは微笑まない

階段から落っこちて大変だったんだ。

よくある誤魔化し方をしたけれど、伊月さんも小野寺くんもそれに突っ込まなかった。

クラスメートも、学校の生徒も色んな噂をしていたらしいけれど、気にしない。

ファッションショーをクリアしたあたしに怖いものなんてない!


「でも、すげーなちゃんと期末来るなんて」

「それは日程を確認していなかったから…」

「マジで? じゃあ今度こそ赤点仲間!」


小野寺くんはいつだってそう言いつつ赤点と取らない。

あたしだって進級がかかっているからそれは避けたいけれど、今回は先生に泣きつくしかないかもしれない。


< 404 / 432 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop