サンドリヨンは微笑まない

もしかして、今までサラダと炭水化物抜きの生活を送ってきたツケが、今まわってきたのかもしれない。

少し眠って頭がスッキリした頃にはもう夕方で。

いつかこんなことあったよな…と思い出しながら振り向く。

そう、お正月のとき。

でも、その時遼は眠っていた。


「…おはよ」

「おはよう」

「おかえりなさい」

「ただいま」

「…え、なんか怒ってる?」


不機嫌な感じが拭えない遼の表情。

スーパーについて行かなかったこと? あ! 暖房かけわすれてたこと!?


「怒ってはない。何から聞くか考えてる」



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