サンドリヨンは微笑まない
エンリョは必要ない
久しぶりの学校なのに遅刻しそうになった。
始業時間ギリギリに靴箱に着いて、同じように遅刻してくる人たちと一緒に走って教室に行く。
教室には当たり前だけれどクラスメートが殆ど揃っていた。
あたしの席変わってるなこれ…。
教卓まで行って席順を確認する。
…どうして一番前。
窓際というのが唯一の救い。
休みの人はここでいーやみたいな感じで決めたんだ、きっと。
ずっとサボってるあたしが言えたことではないけれど。
一応後ろに座ってる人に挨拶を、と思ったけれど眠っていた。
じゃあ隣の人に挨拶を。
「俺またここ?」
そんなことあたしを見ながら言われましても。